風俗平沢唯 -けいおん所沢

  • 投稿者 : 太刀ひろし
  • 2014年7月6日 2:32 PM

ギャレットは出版社の宣伝係だった。風俗の常連客は、新刊の二折判のパンフを抱えて担当地域の店から店へと売ってまわっていた。アルヴァラードはロサンゼルス・タイムズの記者だったが、定期の人員整理にひっかかって誠になり、しかも最近の景気後退で雇用が凍結した時期にあたってしまった。風俗の常連客はフリーでしのいで、また運がまわってくるのを待つことにした。プロとして風俗業界で長く生計をたてていたので、夜の夜のお仕事が時節しだいで悪いときもあればいいときもめぐってくるということを信じていた。所沢好きにとってフリーになると、じっに奇妙な初めての場所にもはいっていかざるをえなかった。二流新聞。タプロイド紙。大衆雑誌。独自の視点による自主調査。予防策の協力者たちが、いまごろは無事に郵送中のはずのテープや写真のコピーを適切に使ってくれれば、アルヴァラードはまた名声を取り戻し、第一線に戻れる。待っているあいだはそう悪くもなかった。このとんでもない二、三日というもの、人生はじつに緊張に満ちたものになったけれども。所沢 風俗ならば報道記事のせいでレポーターが殺されることもときにはある。世間が耳にすることはめったにないが、実際に起きるのだ。だから、アルヴァラードは念入りに予防措置のネットワークを築いてきた。ときには、レポーターは殺されるよりもひどいことになる。だから、拳銃だ。そうだ、装填して。そして、暗いラブホのなかでこんなにひっそりと不寝番をしているわけだ。

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